【ESCONF TOKYO】eスポーツのビジネス&ネットワーキングカンファレンス<レポート>

12月11日(水)~12日(木)に世界初のeスポーツのビジネス&ネットワーキングカンファレンス「ESCONF TOKYO」が行われました。今回はその内容をレポートします。

■開催概要

2019年12月11日(水)

 第1部:カンファレンス10:00~18:30

 第2部:ビジネス交流会19:00~21:00

2019年12月12日(木)

 第3部:ワークショップ10:30~17:00

特設サイト:https://www.vantan-game.com/esconf_tokyo/

 

■イベントの内容は?

本イベントは、eスポーツ産業で活躍するトップランナーを迎え、海外のeスポーツビジネスの最新動向やグローバルな視点から日本のeスポーツビジネスの課題と可能性を議論していく他、交流の場を提供するものとなっています。

 

■タイムテーブル(第1部カンファレンス)

10:00 ~ 10:30 主催者挨拶・登壇者紹介
10:30 ~ 11:30「アジアのeスポーツと世界におけるその意義」/ Niko Partners マネージングパートナー リサ・コスマス・ハンセン
11:30 ~ 12:30「日本のeスポーツ業界で“成功”を収めるには」/ 株式会社グルーブシンク 代表取締役 松井悠
12:30 ~ 13:00「eスポーツ業界で働くということ~企業側・社員側からの視点~」/Epulze CMOポンテュス・ロブグレン、同キャスター コンテンツクリエイター リチャード・ガルシア
13:00 ~ 14:00 休憩
14:00 ~ 15:00「eスポーツの「開拓時代」を切り開く プレイヤーと企業との正しい関係性」/Edge CEO アダム・ワイト
15:00 ~ 16:00「世界におけるeスポーツの発展~次の100年の基盤づくり~」/ Ultimate Media Venture CEO ブルーノ・サントス
16:00 ~ 16:30  休憩
16:30 ~ 17:30「eスポーツと教育」/ ibMedia CEO 兼 Epulze COO フランク・シリフカ
17:30 ~ 18:30「eスポーツにおける法的課題の解決と今後の展望」/ 西村あさひ法律事務所 パートナー高木智宏 代理:松本祐輝

 

■会場の様子

■カンファレンスの各内容

1.「アジアのeスポーツと世界におけるその意義」

Niko Partners マネージングパートナー リサ・コスマス・ハンセン氏

アジアのeスポーツ市場の調査結果から、アジア市場の成長を促進している要因やエコシステムについて解説。

2.「日本のeスポーツ業界で“成功”を収めるには」/

株式会社グルーブシンク 代表取締役 松井悠氏

元鉄拳のトッププレイヤーであり、日本のeスポーツ/ゲーミングイベントのプロデューサー。eスポーツ業界での”成功”を収めるためのポイントをご説明頂いた。

最近は”ゲーミングご相談”の依頼が多いという。成功のポイントは、eスポーツ産業の全体像を把握し、自分たちがどこに参入して、どういう商売をして、どういった利益を得たいのかを明確にすること。シンプルであるものの参入者側のしっかりとした”意思”が必要であるという内容であった。

3.「eスポーツ業界で働くということ~企業側・社員側からの視点~」

Epulze CMOポンテュス・ロブグレン氏(写真左)、 コンテンツクリエイター リチャード・ガルシア(写真右)

DOTA2をプレイする全プレイヤーを対象に、トーナメント出場以外で賞金を稼ぐプラットフォームを運営する企業。eスポーツ業界を取り巻く様々な職種と、配信プラットフォーム運営の重要なポイントなどを紹介。

4.「eスポーツの「開拓時代」を切り開く プレイヤーと企業との正しい関係性」

Edge CEO アダム・ワイト氏

スポーツ法専門の元弁護士。世界のプロプレイヤーが抱えている報酬制度や肖像権などの問題と解決の糸口を紹介。またeスポーツプロゲーマーの若年層化から未成年のレギュレーションの整備も今後の重要な論点だという。

5.「世界におけるeスポーツの発展~次の100年の基盤づくり~」

Ultimate Media Venture CEO ブルーノ・サントス氏

eスポーツ・ゲーム業界の起業家及び投資家。海外から見た日本eスポーツ市場の魅力や期待していることや、チームに投資する意義や投資スキーム、ビジネスモデルを紹介。eスポーツチームの運営においては、若年プロゲーマーへの一般教養やSNSマネジメントが重要であること、ゲーミングトーナメント開催が成功するには年間15回は必要であることなど、具体的な内容をご紹介いただいた。

6.「eスポーツと教育」

ibMedia CEO 兼 Epulze COO フランク・シリフカ

2004年にeスポーツ業界初の国際ビジネスカンファレンスESCONFを開催。eスポーツをビジネスの観点から多方面でサポートするコンサルティング会社の代表が、世界のeスポーツ教育について説明。小中高でのeスポーツの教育プログラムの導入の必要性や、eスポーツプレイヤーへの教育も重要であるが、さらにeスポーツプレイヤーへ教育する教育者への教育も重要と語る。

7.「eスポーツにおける法的課題の解決と今後の展望」/

西村あさひ法律事務所 パートナー高木智宏氏(代理:松本祐輝氏)

eスポーツに精通した弁護士による日本の法的課題について言及。刑法(賭博法)、風適法、景品表示法、著作権、ガバナンスの問題などを分かり易く解説。選手とチームの途中解約(移籍金)の問題や、ゲーム大会のハイライト映像の選手の権利はどうなるかなど、細かい点まで整理し解説頂いた。

■質疑応答の様子 & 所感

会場では筆者も含め参加者が熱心にメモを取っていました。またプレゼンターと参加者で闊達な質疑応答が行われました。とくにブルーノ氏のセッションでは、質疑応答に多くの時間が設けられるも質問が止まない状況に。

実際プレゼンテーションの内容が濃密であったことが、上記のように闊達な質疑応答に繋がったと思われます。筆者も今回参加したことで目から鱗の内容や普段疑問に感じていたこと、ぼんやりしていたことが整理されクリアになりました。大変有意義なイベントでした。本イベントを開催頂いたVantan社様に感謝申し上げます。参加させて頂き有難うございました。*尚、筆者は第1部のみ参加のため、第2部、第3部のレポートはございません。

 

以下、プレスリリースから引用。

■ Vantan (バンタン)とは?

http://www.vantan.jp/
1965 年の創立以来、クリエイティブ分野に特化して人材の育成を行っている専門スクール。現役のプロクリエイターを講師に迎え、
ファッション、ヘアメイク、ビューティ、グラフィックデザイン、映画映像、フォト、スケートボード、ゲーム、アニメ、マンガ、e スポーツ、パティシエ、カフェ、フードコーディネーターなどの分野において、業界と連携した「実践教育」で即戦力となる人材を育成する教育事業を東京・大阪で展開。これまでに 19 万人以上の卒業生を輩出しています。【東京・大阪】

■ Vantan Game Academyとは?

「業界に最も近い総合エンターテインメントスクール」をコンセプトに現場で活躍するプロを講師に迎え、ゲーム・マンガ・アニメ・声優・eスポーツなど、コンテンツの領域に特化して即戦力人材の育成を行う専門スクール。
・バンタンゲームアカデミー: http://www.vantan-game.com/ ・バンタンゲームアカデミー 高等部: https://www.vantan-gamehs.com
<高等部の「e-Sports専攻」> https://www.vantan-gamehs.com/faculty/e-sports/index.php
2019年4月に開講した、e スポーツに特化した新コース。プロのゲームテクニックとゲーム業界のビジネス、また動画の編集と配信方法などを学び、ゲーマーに留まらず、実況者やライター、プランナーなど幅広い職種に対応できる人材を目指します。提携校「N高等学校」により高等学校卒業資格も取得可能です。
【カリキュラム】 ゲーム業界研究/ゲーム実践/ゲーム企画/メディア研究/メディアリテラシー/WEBマーケティング/イベントプランニング/ビジネスマナー/映像編集基礎/音響編集基礎/英会話/コンテスト出場 など

 

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