
ロサンゼルスで開催中の「CAPCOM CUP 2019」は決勝でiDom選手がルーザーズからPunk選手を破り優勝しました。iDom選手は優勝賞金25万ドルを獲得しています。
■CAPCOM CUP 2019結果 TOP16
- 優勝 iDodm $250,000
- 準優勝 Punk $50,000
- 3位 Phenom $21,500
4位 マゴ $12,500
5位タイ ときど $9,000
5位タイ ふ~ど $9,000
7位タイ ネモ $5,000
7位タイ まちゃぼー $5,000
9位タイ Oil King $2,000
9位タイ Problem X $2,000
9位タイ Xian $2,000
9位タイ 竹内ジョン $2,000
13位タイ Infexious $1,000
13位タイ Luffy $1,000
13位タイ HotDog29 $1,000
13位タイ もけ
※結果は公式サイトsmashggより
https://smash.gg/tournament/capcom-cup-2019/events/capcom-cup-top-32/brackets/704603/1142011
■最終日ハイライト
<Punk選手 vs iDom選手 GF(W→L)>
Punk選手のかりんに対し、iDom選手がポイズンを選出したTop8ウィナーズではPunk選手が勝利しましたが、GF(W)ではiDom選手のララに対し、Punk選手はキャミィを選出します。
試合は2-0でPunk選手がリードしますが、iDom選手が1セット取返し2-1します。
そこでPunk選手は、キャラをキャミィからかりんに変更します。(勝負の分かれ目1)。しかしiDom選手が2-2で追いつき、さらに1ラウンドをとりリーチをかけます。2ラウンド目でPunk選手が大幅リードからスタンをとり、1本取り返す流れの場面で、Punk選手のコンボミスからiDom選手が一気に逆転し、GFをリセットにもっていきます。
このiDom選手の逆転に会場は大盛り上がり。Punk選手をプレッシャーが襲います。
リセット後のPunk選手の表情
筆者はこの時EVO2017決勝でときど選手がルーザーズから優勝する流れと非常に似た流れを思い返します。Punk選手にとっては悪い流れです。このような悪い流れの場合、ベテラン選手であれば少し間をとり、会場の盛り上がりを少し下がるまで待って、気持ちを落ち着かせ自分のペースで試合を進めるように努めます。恐らくPunk選手も落ち着くように努力していたと思いますが、EVO2017決勝でときど選手にリセットされた時と同様に、間をおかず即再戦のボタンを押します。(勝負の分かれ目2)
しかしリセット後のPunk選手は、焦りからかヒット確認やコンボ精度が明らかに落ちました。そしてiDom選手2-0がリード後、Punk選手が1本取り返し2-1になった時点で、iDom選手はキャラをララからポイズンに変更します。(勝負の分かれ目3)
そしてそのままiDom選手がポインズンで押しきり、3-1でPunk選手を破りルーザーズから優勝を果たしました。
たらればですが、Punk選手がGF(W)でキャミィからキャラ変更しなければ、GF(L)でiDom選手のポインズへのキャラ替えに対し、キャラ変更もできたと思います。またリセット後に間を空けて少しでも落ち着きを取り戻せていてれば、ヒット確認やコンボ精度が落ちずに冷静に対処し、優勝できていた可能性も大いにあります。その辺りの際(きわ)の対応で結果が変わっていたのではと感じる試合でした。
<ふ~ど選手 vs マゴ選手 TOP8ルーザースセミファイナル>
これまでふ~ど選手に大会で苦渋をなめていたマゴ選手がキャミィを選出し、3-0のストレートでふ~ど選手を破ります。この試合に勝利したマゴ選手が最後の日本人選手のラストサムライに。
最後は大Pヒット確認CAでフィニッシュ
<番外編>
上記以外にも名勝負ばかりの大会でしたが、試合以外で印象に残ったのが「いってみましょう~!」でおなじみの実況のアールさん。マゴさんが勝ち上がる姿や、大舞台でのときど選手vsマゴ選手など、2013年頃からのTOPANGAリーグの実況を務め、当時からの格ゲー界を盛り上げてきた仲間として、涙を流しているシーンが印象的でした。筆者もこみ上げるものがありました。
涙をこらえきれないアールさん
選手並びに実況・解説・運営の皆さまお疲れさまでした。感動をありがとうございました!