
こんばんわ。
今日は朝から羽田空港へ。保安検査場でキャリーケース内の虫よけスプレーの液体タイプが200mlを超えていたため、処分してもらいました。100ml以下はOKなようですので、次回は気を付けたいところです。
さて、最後のテーマは以下です。
③「マネタイズのエコシステム構築が必要」「eスポーツ選手のセカンドキャリア」
その3で記載した「観客ありきの興行」「eスポーツの施設について」「ライブ配信によるマネタイズ」と被る部分が多くあります。
■「マネタイズのエコシステムの構築が必要」
まず「マネタイズのエコシステムの構築が必要」は、eスポーツのプロ選手やチーム運営・大会開催者、ひいてはスポンサー、ゲーム開発会社が各々安定収益を挙げていけるシステムが必要ということですね。野球やサッカーはエコシステムが出来上がっており、関係者にお金が流れるような仕組みになっています。eスポーツ産業はまだお金が回っていない。これからですね。産業の成長フェーズとしては、導入期~成長期前半な感じでしょうか。いや、どちらかというと導入期のような気がします。理由は法規制による成長阻害要因が多い点です。産業としてはまだまだこんなものではないのではないでしょうか。事業収益の80-85%は成長期で稼がれます。導入期・成熟期それぞれで7.5-10%づつしか稼げない。いまはまだその状況ではないでしょうか。
■「eスポーツ選手のセカンドキャリア」
次に「eスポーツ選手のセカンドキャリア」です。大会ではプロ選手はチームに所属したりしています。ゲームの練習や対戦会、動画による分析などは自分ひとりでなんとかなる部分です。然し、著書によればプロ野球と同様にプロチームのコーチの存在などは非常に重要な存在で、コーチの指導などにより選手が大きく成長するケースが多くある、とありました。つまりコーチ需要があり、プレイヤーからコーチへのキャリアチェンジも可能であることを示唆しています。また今後eスポーツの施設や学校で授業の一環になったり、またクラブチームが発足してきたりすれば、eスポーツの授業(場合によってはeスポーツの教員免許ができるなど)や大学でeスポーツ専攻の教育学科ができたり、クラブチーム所属のコーチになりえたり、eスポーツの解説や大会運営、はたまたeスポーツプレイヤーのセカンドキャリアのキャリアコンサルタント、マッチングサイトの運営などなど、多くの雇用創出の機会が考えられます。
「ゲームばかりして将来があるのか」といった声もあるかもしれませんが、プロ野球選手の引退後をイメージしてもらえれば分かり易いのではと思います。安心してeスポーツのプレイヤーを目指せるようにセカンドキャリアの構築もeスポーツ普及にとって重要な課題ですね。
■最後に
以上、全4回になってしまいましたが、著書はeスポーツの全体像が追える内容になっています。内容も分かり易いですし、カラーの写真も入っていたりとても読みやすいです。ポイントも的確だと思います。
eスポーツの入りとしてはこの本を読めば、全体像や今後の課題などもすぐに把握できると思います。
とってもオススメです★★★★★