
「CAPCOM Pro Tour 2022」として2022年夏頃から世界の地域別で大会が開催され、2023年2月にその各地域の優勝者総勢47名が集結し「CAPCOM CUP IX」が開催された。
「CAPCOM CUP IX」では47名によるグループ予選が行われ、各グループの上位2名の総勢16名による決勝トーナメントを開催。2022年プロツアーを優勝したのはドミニカ共和国のMenaRDが「CAPCOM CUP 2017」以来、前人未到の2度目のシーズン優勝を果たした。
■優勝したドミニカ共和国のMenaRD
写真はカプコンプレスリリースより引用
優勝賞金は12万ドル(約1500万円)。「CAPCOM CUP 2017」も同じ12万ドルなのでMenaRDは合計で24万ドルを獲得している。
大会後、「CAPCOM Pro Tour 2023」が『ストリートファイター6』で開催されることが発表された。優勝賞金が100万ドル(約1億3000万円)賞金総額200万ドル以上。「CAPCOM CUP IX」の優勝賞金12万ドルの8倍以上だ。金額が衝撃的で且つMenaの優勝直後に発表されたこともあり、正直Menaの優勝賞金がかすんでしまった。。
優勝賞金がこんなにも跳ね上がるのはカプコンのスト6への気合が感じられる。優勝賞金1億円以上とかゴルフのツアー並みだ。ただしカプコンプロツアーの場合は、期間が半年間もあり年に1回開催なので、毎週のように大会が開かれるゴルフとは別ものだが。eスポーツの大会も観客が集まり広告効果が期待できればスポンサーが集まり、毎週のように高額賞金の大会が開かれるようなれば良いと思うが「CAPCOM Pro Tour 2023」はその第1歩になることを期待する。
【大会配信URL】【日本語実況】「CAPCOM CUP IX」- Day8(最終日)「 Top16 ~ 決勝」
■格ゲー界もついに世代交代?
今年の大会で印象的だったのがMena含むトップ16の選手に若手が多かった点だ。
EndingWalker 2006年 17歳
Zhen 2004年 19歳
MenaRD 1999年 24歳
カワノ 1998年 25歳
MisterCrimson 1997年 26歳
iDom 1996年 27歳
※生まれ年、歳は満年齢
格ゲーはとりわけ他のeスポーツゲームよりも30-40代の選手も多く活躍しているが、格ゲー界にもようやく世代交代の波が来た印象だ。若い世代が多く参入し活躍するのはとても良いことだと思われる。個人的にはもし若手が強すぎるようになってきた場合は、年齢別(10-20台or30台以上など)の大会や無差別級(年齢制限関係なし)などが開催されるようになってくるといいなと思う。それはeスポーツ人口が増え認知されてきたことの裏返しだと思うし、30-40代の選手が活躍しまだまだ現役を継続していけるんだぞ、というところを見たい、という希望もあるのかもしれない。
来シーズンの「CAPCOM CUP IX」は誰が制覇するのか。日本勢の巻き返しにも期待したい。