【PC/スマホゲームの大会は賞金額が高い?理由は?】eスポーツ大会の賞金額にみるビジネスモデル考察

前回主なeスポーツ大会の賞金額をまとめました。

今回はその賞金額から見えてきたメーカーのビジネスモデルを考察していきます。また仮に自分がプロゲーマーとして生計と立てていくとしたら、どのゲームタイトルを選択していくかなど考察していきたいと思います。

■前回記事:2019年 主なeスポーツ大会の賞金額は?

【2019年】主なeスポーツ大会の賞金額は?一覧まとめ

 

■PC/スマホゲームの大会は賞金額が高い?理由は?

「主なeスポーツ大会の賞金額」一覧のゲームタイトルの後ろの()内にプレイできる機種を記載していますが、PS4やSwitchなどの据置機の大会は賞金総額が総じて少ないに対し、 PCやスマホ(iOS/Android)ゲームの大会賞金は高額になっていきます。これはビジネスモデルの違いで、PS4やSwitchの所謂コンシューマーゲームは若干のダウンロードコンテンツはあるものの、基本的にはソフトの「売切りモデル」になります。一方PCやスマホゲームは「課金モデル」です。ゲームは無料で遊べるもののキャラクターや装備やアイテムなどを課金して入手できるようになっています。売切りモデルの場合、売切ったらそこで売上はほぼ完結し ますが、課金モデルの場合はゲームを運営しプレイしているユーザーがいる限りは継続しての売上(※1)が見込めます。(※1:ゲームを運営するためのサーバーなどの維持費を超えることが前提です)そのため売切りモデルは、大会を開催していくほど売上げからの持ち出しとなっていくのに対し、課金モデルは継続収益があるため大会を開催するためのベース収益があり、また大会を開催することで認知度が向上してユーザー数を増やしていくことに繋げることができます。そのため課金モデルはeスポーツ大会向きと言えます。

世の中的にもPCやスマホでプレイできる課金型のビジネスモデルにシフトしています。Google、Apple、Microsoft、SONY、任天堂などは【クラウドゲームサービス】を開始しし、月額課金で様々なゲームができるプラットフォームを用意しています。いずれはクラウドゲームの中に人気タイトルがでてくるようになり、据置機を持たずともゲームがプレイできる環境にシフトしていくものと思料します。

 

■プロゲーマー目線で考えるゲームタイトルの選定

仮に筆者が今後プロゲーマーになり、プロゲーマーとして生活していくことを考えた場合、どのゲームをプレイするのかは一考の余地がありそうです。当然好きなゲームで且つ得意なゲームでプロゲーマーになり生活できていければ一番良いのですが、eスポーツアスリートとして活躍し生計を立てていくうえで、大学の就職活動と同じように「自分が何をしたいのか」「どのような仕事に就くか」「どの会社に入るか」「どのように働いていくか」など、戦略的にタイトル選定していくことも重要だと考えます。

 

以下にポイントをまとめていきます。

■ポイント1:そのゲームタイトルが好きか

まずはやはりプレイするタイトルが好きかどうかは大きなポイントになると思います。好きだから強くなれるし、継続してプレイできるものと思います。

 

■ポイント2.ゲームタイトルの継続性と賞金

あくまで検討要素となりますが、ゲームタイトル自体の継続性は重要と考えます。上記で「売切りモデル」と「課金モデル」との比較を記載しましたが、ゲームタイトル選定要素としては、「課金モデル」の方がビジネスとして継続しやすいため、「課金モデル」のゲームタイトルをを選択した方が良いように思えます。

その他選択要素としては「賞金額」や「大会開催回数」が考えられます。賞金額が大きければモチベーションになります。また大会開催回数が多ければ、優勝し賞金を得れるチャンスが増えます。年1回優勝賞金1億円の大会よりも、毎月1回優勝賞金1000万円の大会の方が総賞金も多く優勝を狙えるチャンスも増えます。

従いゲームタイトル選定要素としては「課金モデル」で「賞金」と「大会開催回数」が多いタイトルを選ぶという選択肢が良さそうに思えます。

但し、現行「売切りモデル」のストリートファイターシリーズや鉄拳シリーズなども、いずれは「課金モデル」にシフトしてくることが考えられます。従い、一概に「売切りモデル」だからといって将来性がないとは言えませんので、ご理解のないようにお願いします。

 

■ポイント3:プロチーム所属/ストリーマーとしての収入を考える

プロゲーマーとしての収入は賞金だけはありません。プロチームに所属して給与をもらう形式もあります。またストリーマーとして、YoutubeやOpenrec,Twitch等で稼ぐという手段もあります。例えば任天堂の大人気ゲームスプラトゥーン2による「スプラトゥーン甲子園2020」並びに「NBP eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の大会は賞金は一切ありません。「売切りモデル」で「賞金」がなく「大会開催回数」も少ないです。ポケモンワールドチャンピオンシップも大会としては優勝賞金は少ない部類です。調査の過程でこれはこれで衝撃だったのですが、例えばスプラトゥーン2甲子園などに出場し、自身のストリーミングチャンネルが人気がでればそこで収入を得ていくことも考えられます。とくにファンが多いポケモンやスプラトゥーンなどは人気タイトルのため、大会賞金はなくてもストリーマーとして人気を得て生計を立てていくことができるようになります。また吉本LibalentやDetonationGamingにはスプラトゥーン部門のプロチームもありますので、そこから収入を得るという選択肢もあります。

また「賞金」や「大会開催回数」が多いタイトルはプレイヤーも多く競争も激しいですが、逆にニッチで比較的プレイヤーが少数なタイトルでNo.1をとって認知度を増やして今後の活動につなげるという戦略もあるかもしれません。

 

■事例(スプラからフォートナイトへ)

ちなみに「NBP eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」で横浜DeNAベイスターズに所属しチーム「ハイパービーム」として日本シリーズで優勝した現役高校生のミルクレープ♪選手は、最近ほぼスプラトゥーンはやっておらず、専らフォートナイトをやっているとのこと。フォートナイトはPCでプレイし、今後大会にでも出場されていくようです。以下、裏切りマンキーコングchの「スプラ学園」で語っています。(動画2:40~)

選択肢としては、至極自然な流れのように思えます。大会時期や回数なども考慮し、複数タイトルをプレイするのもアリかもしれませんね。

 

 

以上、主なeスポーツ大会の賞金額からビジネスモデルや、プロゲーマーとして生計を立てていくことになった場合などについて考察してみました。何かしらお役に立てば幸いです。

 

今回は以上です。

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