Dota 2』の世界大会「The International 2025」を制した Andreas「Cr1t-」Nielsen が、2026年9月8日、自身のX(@Cr1tdota)で競技活動の無期限休止を発表した。所属していた Team Falcons が『Dota 2』部門の解散を9月6日に発表した直後の表明となる。

「簡単な決断ではなかった」

Cr1t- は投稿で、競技から無期限で離れることを決めたとしたうえで「来シーズンはプレーしない」と明言した。「簡単な決断ではなかった」とも述べている。復帰の時期や条件については触れていない。

引退ではなく「無期限の休止」という表現が使われている点は、同じく競技シーンを離れた選手の発表と共通する形式である。ただし次シーズンの不参加を明示したことで、少なくとも1年単位で第一線から外れることになる。

『Dota 2』の競技シーズンは、地域リーグとメジャー大会を経て年末の The International に至る年間の日程で組まれている。次シーズンに出ないという表明は、その1年分の大会をすべて見送るという意味を持つ。

2025年に世界王者とメジャー2冠

Cr1t- は Team Falcons の一員として、2025年に『Dota 2』最大の大会である The International を制した。同年はこれに加えてメジャー2大会でも優勝しており、キャリアの頂点にあたる1年だった。

Team Falcons はサウジアラビアを拠点とするクラブで、この優勝ロースターをおよそ3年にわたって維持してきた。9月6日に同部門の解散が発表され、その2日後に中心選手の一人が競技活動そのものから離れる形になった。世界王者のロースターが、タイトル防衛の機会を持たないまま解体されたことになる。

同じロースターの他の選手については、移籍先や今後の活動が本稿の時点で公表されていない。世界大会を制した5人がそれぞれ別の道を選ぶかどうかは、次シーズンの移籍市場が動き始める時期まで見えない状況にある。

選手のキャリアと契約の関係については、コラム「eスポーツ選手はどんな契約で戦っているのか」でも扱っている。