佐賀県立唐津青翔高校に、公立高校としては日本で初めてとなる「eスポーツ学科」が2026年度に新設される。
プロ選手だけを目指す学科ではない
注目したいのは、この学科が育てようとしている人材の幅だ。プロゲーマーだけでなく、ストリーマー、ゲームクリエイター、イベント運営者といった多様なキャリアに対応した内容が想定されている。
競技者として食べていける人数は限られている。一方で、大会運営・配信制作・チーム運営・機材や施設の管理といった周辺の仕事は増え続けている。学科の設計がその現実に沿っているかどうかは、これから見ていく必要がある。
私立が先行してきた分野
eスポーツを学べる課程は、これまで通信制高校や専門学校といった私立が先行してきた。全国では大学・短期大学・専門学校を合わせて数十校がeスポーツ関連の課程を持っている。
そこに公立高校が加わることの意味は小さくない。学費の面で選択肢が広がるほか、教育委員会が関わる形になるため、指導内容や進路実績の検証が公的な枠組みで行われることになる。
指導者の育成も課題
高校でのeスポーツ活動が広がるにつれ、教える側の整備が課題になっている。高校教員を主な対象とした指導者育成のプログラムも動き始めている。
学校でのeスポーツ活動をめぐる論点は、当サイトのコラム「eスポーツと学校教育」で詳しく扱っている。プレイ時間の管理や保護者の理解といった、競技以外の部分についても触れている。



